「クラウンを購入して後悔したポイントは？」
「クラウンを高く売るためのコツは？」
このように、クラウンの購入や売却について悩む方は多いのではないでしょうか。
クラウンは高級車としての魅力がある一方で、後席の快適性や装備面での制限、高額な維持費用など、いくつかの注意すべきポイントがあります。
今回は、「クラウン購入時の注意点」や「高額査定を実現するためのポイント」、さらに「よくある質問への回答」まで、クラウンオーナーの実体験に基づいて詳しく解説していきます。
これからクラウンの購入を検討している方、すでにオーナーの方は、ぜひ参考にしてください。
クラウンを購入して後悔したポイント
クラウンの購入を検討している方に向けて、後悔しがちなポイントや実際に購入後に感じた不満点を紹介していきます。
後席の快適性に物足りなさを感じる
クラウンの後席は、高級車としては快適性が十分とは言えません。
特にクラウンスポーツでは、後席の居住性に物足りなさを感じることがあります。
その理由は、後席のリクライニング機構が限定的で、長時間乗車時の姿勢調整が難しいためです。
また、後席の足元スペースは平均的なSUVと同程度ですが、ヘッドクリアランスが制限されており、身長の高い方には圧迫感を感じさせる可能性があります。
具体的には、後席をメインで使用する機会が多い方や、家族での長距離ドライブを考えている方にとっては、快適性の面で期待を下回る可能性があります。
したがって、後席の使用頻度が高い方は、購入前に実車での確認が必要です。
装備面が同価格帯の高級車と比べて物足りない
クラウンの装備面では、同価格帯の高級車と比べて物足りない部分があります。
特に気になるのは、一部グレードで重要な装備がオプション扱いとなっていることです。
たとえば、高級車として標準装備であるべき後席シートヒーターや3席独立温度コントロールなどが、オプション設定となっています。
また、インテリアの質感も期待値を下回る部分があり、ステアリングスイッチやシフトレバー周りの触感が高級車としては十分とは言えません。
このような装備面での制限は、日常使用時の快適性に影響を与える可能性があります。
そのため、必要な装備をすべて揃えようとすると、予想以上に費用がかさむことを考慮する必要があります。
維持費は、予想以上に高額になる
クラウンの維持費は、予想以上に高額になる可能性があります。
基本的な諸費用として、自動車税や重量税、自賠責保険料などが必要で、これらの合計は数十万円に達することがあります。
特に、車検時の費用は予想以上にかさみ、法定費用だけでも4万円から5万円程度必要です。
また、定期的なメンテナンス費用も高額になりやすく、部品代や修理代も一般車より高めです。
具体的には、エンジン修理で10万円以上、トランスミッション修理で20万円以上かかる場合もあります。
このような維持費の高さは、長期保有を考えている方にとって大きな負担となる可能性があります。
路面の凹凸で振動が気になる
クラウンの乗り心地には、いくつかの課題があります。
特に21インチタイヤ装着車では、バネ下重量が大きいため、細かな路面の凹凸で振動が気になることがあります。
また、高速道路走行時には左右方向のローリングが目立つ場合があり、乗り心地の安定性に影響を与えます。
さらに、リアサスペンションからの異音が発生することもあり、高級車としては違和感を感じる要素となっています。
特に、傷んだ路面では急に荒っぽい乗り心地に変化することがあり、乗員に不快感を与える可能性があります。
このような乗り心地の課題は、長距離ドライブや日常使用時の快適性に影響を与える可能性があります。
人気グレードや限定色では納車まで数カ月以上かかる
クラウンの人気グレードや限定色を選ぶ際、納車まで数カ月以上かかることがあります。この状況は、購入者にとって大きなストレスとなり得ます。
その理由として、世界的な半導体不足や部品供給の遅れが挙げられます。特にクラウンのような先進技術を多く搭載した車種では、部品調達に時間がかかる傾向があります。
また、人気グレードや限定色は需要が集中し、生産ラインが追いつかないことも原因です。
例えば、「SPORT Z」などの人気モデルや特別仕様車では、納期が5カ月以上になるケースもあります。
さらに、繁忙期や新年度前には注文が増え、納期がさらに長引くことがあります。
このような状況では、購入後すぐに車を手に入れるのが難しい場合があります。
クラウンを購入する際の注意すべきこと
ここでは、クラウンを購入する際に注意すべき重要なポイントを3つご紹介します。
エアコンのクリーニング状態を確認し、臭いがないか確認する
エアコンのクリーニング状態を確認し、臭いがないか確認することは、快適な車内環境を維持するために重要です。
まず、エアコンの吹き出し口を確認しましょう。カビや汚れが目視できる場合は、クリーニングが必要です。
次に、エアコンを作動させて、異臭がしないか確認します。カビ臭さや不快な臭いがする場合は、内部の汚れが原因かもしれません。
具体的な確認方法として、エアコンを運転し、吹き出し口に懐中電灯やスマートフォンのライトを当てて内部を観察します1。また、フィルターを取り外して内部の様子を確認することもできます。
臭いの問題は複雑で、新品のエアコンでも匂うことがあるため、注意が必要です。もし臭いや汚れが気になる場合は、プロによるクリーニングを検討するとよいでしょう。
過去の整備歴を点検記録簿で確認する
点検記録簿は、お車の整備履歴を記録する大切な帳票です。この記録簿を確認することで、車両の状態や過去のメンテナンス状況を把握できます。
これにより、購入を検討しているクラウンがどのように管理されてきたかを知ることができます。
具体的には、点検記録簿には点検整備を実施した日付や内容、走行距離などが記載されています。
これらの情報を見ることで、定期的にメンテナンスが行われてきたかどうかを確認できます。
また、大きな修理や部品交換の履歴も分かるため、将来的な故障リスクの予測にも役立ちます。
エンジンの状態を確認し、異音や白煙がないか確認する
エンジンの状態を確認し、異音や白煙がないか確認することは、クラウン購入時の重要なポイントです。
エンジンの状態チェックは、車の健康状態を知る上で欠かせません。異音や白煙は、エンジンに問題がある可能性を示す重要なサインだからです。
具体的な確認方法として、まずエンジンを始動し、アイドリング状態での音を聞きます。異常な音がしないか注意深く確認しましょう。次に、排気口から出る煙を観察します。
白煙が出ている場合は、エンジンオイルや冷却水の漏れが考えられます。
また、エンジン警告灯にも注目しましょう。エンジンをかけたときに一度点灯し、すぐに消えるのが正常です。点灯し続ける場合は、エンジン制御系に問題がある可能性があります。
クラウンを高く売るポイント
クラウンを高く売るためのポイントは、主に3つあります。
これらのポイントを押さえることで、愛車の査定額を最大限に引き上げることができます。
ここでは、クラウンを高値で売却するための重要なコツをご紹介します。
売却前に清掃する
クラウンを高く売るためには、徹底的な清掃が重要です。
なぜなら、車の状態が査定額に大きく影響を与えるからです。
外装は洗車で汚れを落とし、内装はゴミやほこりを丁寧に除去します。特に、ドアとシートの間、シートとセンターコンソールの間など、細かい部分まで清掃することが大切です。
また、タバコやペットの臭いは査定額を下げる原因となるため、消臭も忘れずに行います。
このように、清掃を徹底することで、査定士に良い印象を与え、査定額アップにつながります。
複数社での査定を受ける
クラウンの査定は、できるだけ多くの買取店で行うことをおすすめします。
その理由は、買取店によって査定基準が異なり、最大50万円程度の買取価格差が発生するためです。
具体的には、3〜4社程度の査定を受けることが最も効果的で、10社以上になると価格交渉や日程調整が煩雑になります。
また、一括査定サービスを利用することで、時間と手間を節約しながら複数の査定額を比較できます。
このように、複数社での査定を行うことで、より高額での売却が期待できます。
走行距離の管理する
クラウンの走行距離は、査定額に大きな影響を与えます。
一般的に、1年あたり1万kmが標準的な走行距離とされ、これを目安に管理することが重要です。
具体的には、3年落ちで3万km、5年落ちで5万kmが適正な走行距離となります。
特に、走行距離が5万km未満での売却がおすすめで、この時期を過ぎると価値が大きく下がっていきます。
そのため、売却を考えている場合は、日常的な使用距離を意識し、できるだけ走行距離を抑えることで、高額査定を期待できます。
クラウンの後悔に関するよくある質問
クラウンオーナーの皆様、または購入を検討されている方々に向けて、ここでは新型クラウンに関するよくある疑問や懸念点について詳しく解説していきます。
21インチタイヤは乗り心地に影響しますか？
クラウンの21インチタイヤは、乗り心地に少なからず影響を与えます。
主な理由は、バネ下重量が大きいため、路面からの振動が車内に伝わりやすくなるためです。
特に高速道路では、前後方向のピッチングは抑えられているものの、左右方向のローリングが目立つ傾向があります。
具体的には、段差を乗り越えた時の衝撃が大きく、路面状況によってはボディ全体が左右方向に揺れやすくなります。
ただし、ミシュランe・PRIMACYタイヤを装着した場合は、21インチとは思えないほどマイルドな乗り心地を実現しており、静粛性も確保されています。
乗り心地を重視する方は、19インチタイヤの選択も検討する価値があります。
インテリアの質感は高級車として十分ですか？
クラウンのインテリアは、高級車としては一部に物足りない部分があります。
最大の課題は、インパネの一部やセンターコンソールサイド、ドアトリム上部など、手の触れる部分に硬質なプラスチック部品が多用されていることです。
従来のクラウンでは、これらの部分にソフト素材やファブリックを使用していましたが、新型では素材の質感が低下しています。
特にステアリングスイッチやシフトレバー周りのスイッチ類の触感は高級車としては十分とは言えません。
ただし、プレミアムナッパ本革シートや杢目調パネルなど、一部の内装パーツは上質な仕上がりとなっています。
トランクの使い勝手はどうですか？
クラウンのトランク使用には注意が必要です。
容量自体は450リッターと十分な大きさを確保していますが、使い勝手に課題があります。
最も気を付けるべき点は、トランクのヒンジが出っ張る構造になっているため、荷物を潰してしまう危険性があることです。
また、クーペ形状により開口部が狭く設計されているため、奥深くまで手が届きにくい構造となっています。
9.5インチのゴルフバッグは最大3個まで収納可能ですが、スペアタイヤを選択した場合は容量が減少します。
ハンズフリーパワートランクリッドは便利な機能ですが、荷室の基本的な使い勝手には課題が残ります。
まとめ
クラウンは、高級車としての魅力と同時に、いくつかの注意すべきポイントを持つ車両です。
後席の快適性や装備面では、リクライニング機構の制限や一部装備のオプション化など、同価格帯の高級車と比べて物足りない部分があります。
また、21インチタイヤ装着車では乗り心地への影響や、大きな車体サイズによる運転の制約なども考慮が必要です。
購入時には、実車確認や諸費用の確認、エンジン状態の確認など、細かなチェックポイントがあり、これらを慎重に確認することが後悔しない選択につながります。
高く売却するためには、徹底的な清掃や複数社での査定、走行距離の管理など、日常的なケアと戦略的な売却計画が重要となります。
トランクの使い勝手や内装の質感など、実用面での課題はありますが、これらを理解した上で購入を検討することで、クラウンの持つ本来の価値を最大限に活かすことができます。