「日産リーフを購入して後悔した」
「リーフを購入する前に知っておくべきことは?」
日産リーフは電気自動車のパイオニアとして知られていますが、バッテリーの劣化や高額な交換費用、寒冷地での性能低下など、いくつかの重要な課題があります。
今回は、リーフオーナーの後悔ポイントや購入時の注意点、高値で売却するためのポイントなど、リーフに関する重要な情報を詳しく解説していきます。
これから電気自動車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
リーフを購入して後悔したポイント
リーフを購入して後悔した理由は、以下の通りです。
- 急速なバッテリー劣化
- 高額なバッテリー交換費用
- 寒冷地でのバッテリー性能の著しい低下
- 内装材の質感や装備面での不満
- 1500WのAC100Vコンセントが設定されていない
それぞれの理由について解説していきます。
急速なバッテリー劣化
リーフのバッテリー劣化は予想以上に早く進行することが大きな後悔ポイントです。
新車購入時には12セグメントあった容量表示が、3〜4万km走行で目に見えて減少していきます。
特に暑い地域での使用や頻繁な急速充電は、劣化を加速させる要因となっています。
実際に、4年ほど使用したリーフでは11セグから10セグに低下し、150kmの高速道路走行も安心してできなくなったという報告もあります。
バッテリーの劣化を抑えるためには、急速充電の使用を控えめにし、できるだけ普通充電を活用することが推奨されます。
また、バッテリーに負荷がかからないようなエコ運転を心がけることも重要です。
高額なバッテリー交換費用
バッテリー交換費用の高額さは、リーフオーナーを悩ませる深刻な問題です。
40kWhバッテリーの交換には基本パッケージで143万円もの費用がかかり、さらに脱着費用が追加で必要となります。
また、交換には2ヶ月程度の時間がかかり、近くで交換できない場合は輸送費も発生します。
再生バッテリーという選択肢もありますが、10セグメントまでしか回復せず、1年程度で9セグに低下する可能性があるというリスクがあります。
このような高額な交換費用は、車両本体の価値を上回ることもあり、多くのオーナーが交換を断念せざるを得ない状況に追い込まれています。
寒冷地ではバッテリー性能が著しく低下し、航続距離がさらに減少
寒冷地でのリーフの使用は、バッテリー性能の著しい低下が避けられない問題です。
気温が下がるほど充電性能が低下し、同じ充電時間でも充電できる容量が減少します。
実際の使用例では、気温マイナス3度の環境で30分の急速充電でも、通常の充電量の半分程度しか充電できないことがあります。
さらに、暖房使用による電力消費も重なり、走行可能距離が大幅に低下します。
寒冷地での使用を考えている方は、このような性能低下を考慮に入れた上で、充電計画を立てる必要があります。
内装材の質感や、手動式のシート調整など、装備面での不満が多く指摘
リーフの内装は、価格帯に見合わない質感の低さが指摘されています。
特に手動式のシート調整は、同価格帯の車種と比べて見劣りする点です。
ハンドルはテレスコピック機能がなく、大柄な人には窮屈な運転姿勢を強いられます。
また、シートの位置調整も手動式で、快適なドライビングポジションを見つけるのに手間がかかります。
これらの装備面での不満は、長期使用時の快適性に影響を与え、日常的な運転の楽しさを損なう要因となっています。
1500WのAC100Vコンセントが設定されていない
リーフには1500WのAC100Vコンセントが設定されていないことが、大きな不満点となっています。
同じEV車でもe-NV200には標準装備されており、この機能の欠如は致命的です。
災害時の非常用電源としての活用や、アウトドアでの電源確保など、EVならではの利点を十分に活かせない状況です。
トヨタやその他のメーカーでは数万円程度のオプション設定で提供されているにもかかわらず、EVの先駆者であるリーフにこの機能がないことは、多くのユーザーにとって後悔の種となっています。
リーフを購入する際の注意点
リーフを購入する際には、事前に確認しておくべきポイントがいくつかあります。
購入時の注意点は下記の3つです。
- バッテリーのセグメント数を確認
- 自宅充電環境の整備を検討
- ブレーキシステムのメンテナンス状況を確認
これらを怠ると、購入後に予期せぬコストやトラブルが発生する可能性があります。
新車時は12セグメントですが、「セグ欠け」している場合は航続距離が大幅に低下
リーフのバッテリー状態を示すセグメント表示は、購入時の最重要チェックポイントです。
新車では12本のセグメントが表示されますが、使用とともに減少していきます。1本のセグメントが欠けるごとに、おおよそ8%程度の容量低下を意味しています。
たとえば、10セグメントまで低下すると、カタログ値で400kmの航続距離が320km程度まで低下する可能性があります。
さらに、エアコンの使用や高速道路走行では、この数値がさらに低下することもあります。
中古車購入時には、このセグメント数をしっかりと確認し、実際の使用目的に見合う航続距離が確保できるか判断することが大切です。
ZESP3への移行により急速充電の費用が上昇したため、自宅充電環境の整備が推奨
ZESP3への移行により、急速充電の費用が大幅に上昇したことで、自宅充電設備の整備が不可欠となっています。
従来は15分の急速充電が約400円でしたが、現在は約800円に値上がりしています。
月に4回の急速充電を利用すると、年間で約4万円の出費となります。
一方、自宅充電の場合、200V電源を使用すれば1回の充電にかかる電気代は約500円程度です。
設備工事には15万円程度の初期投資が必要ですが、長期的には大きなコスト削減になります。
充電設備の設置スペースや工事の可否を事前に確認することが、購入検討時の重要なポイントとなっています。
EVは通常のブレーキの使用頻度が低いため、メンテナンス状況の確認が重要
リーフは回生ブレーキシステムを採用しているため、通常のブレーキパッドの使用頻度が極めて低くなっています。
これは一見メリットに思えますが、逆に注意が必要な点となっています。
ブレーキパッドやローターが長期間使用されないことで、錆びついたり固着したりするリスクが高まります。
実際の例では、2年以上使用してもブレーキパッドの減りがほとんどないケースもあります。
購入前には、ブレーキシステムの点検履歴や、定期的なメンテナンスが行われているかを確認することが重要です。
特に中古車の場合は、ブレーキの作動音や異常な振動がないかの確認が必須となっています。
リーフを高く売るポイント
リーフを高く売るためにはいくつかのポイントを押さえることが重要です。
しかし、これらのポイントをしっかり実行することで、査定額を大幅にアップさせることが可能です。
- リーフをノーマルな状態に戻す
- 3社以上の買取業者に査定を依頼する
- 充電ケーブルなどの付属品をすべて揃える
上記3つのポイントについて、詳しく解説します。
ノーマルな状態に戻すことで査定額アップが期待
リーフを高く売るためには、できるだけノーマルな状態に戻すことが重要です。
社外のナビやドライブレコーダー、フロアマットなどのカスタマイズパーツは、査定額を下げる要因となります。
これは、買取業者が純正部品での査定を基準としているためです。
たとえば、高額なナビやオーディオを取り付けていても、それらは査定額に反映されないことがほとんどです。
むしろ、取り付け時の加工跡が減点対象となることもあります。
売却前には、純正パーツを保管していた場合は元の状態に戻し、加工跡などもできるだけ目立たないように補修することをおすすめします。
3社以上の買取業者に査定を依頼
リーフの売却価格を最大化するには、最低でも3社以上の買取業者での査定が必須です。
それぞれの業者によって得意とする車種や地域が異なり、査定額に大きな差が生じることがあります。
実際の例では、同じ車両でも業者間で30万円以上の価格差がついたケースもあります。
オンライン査定でおおよその相場を把握した後、実車査定を受けることで、より正確な査定額を引き出すことができます。
また、複数の査定額を比較することで、交渉の材料としても活用できます。
充電ケーブルなどの付属品をすべて揃えることで、査定額が上がる
充電ケーブルなどの付属品をすべて揃えることは、査定額を上げる重要なポイントです。
特に充電ケーブルは、純正品が高額なため、欠品していると10万円以上の減額対象となることがあります。
また、取扱説明書や整備手帳、スペアキーなども重要な付属品です。
これらが揃っていることで、大切に使用されていた印象を与え、高評価につながります。
紛失してしまった付属品がある場合は、売却前に補充することで、投資以上の査定額アップが期待できます。
リーフ後悔に関するよくある質問
リーフに関する疑問を解消するためのポイントは、主に3つあります。
バッテリー交換費用はいくらかかる?
リーフのバッテリー交換は予想以上に高額な費用がかかります。
40kWhバッテリーの場合、基本パッケージで143万円、62kWhバッテリーではさらに100万円ほど高くなります。
この費用に加えて、脱着費用や輸送費も必要となり、交換までに2ヶ月程度の時間がかかります。
より安価な選択肢として、再生バッテリーによる交換プログラムもありますが、この場合は30万円程度で交換できるものの、容量は10セグメントまでしか回復せず、1年程度で9セグに低下する可能性があります。
このように、バッテリー交換費用は車両本体の価値を上回ることもあり、多くのオーナーが交換を断念せざるを得ない状況となっています。
長距離移動は可能?
リーフでの長距離移動は、充電の制約により慎重な計画が必要です。
40kWhモデルの実用的な航続距離は250〜300kmで、その後30分の急速充電で100km強の走行が可能です。
実際の使用例では、一回の充電で200km以上は走れますが、時速100kmで走行する場合、2時間に1回は休憩・充電が必要となります。
最新のe+モデル(62kWh)でも、実用上の航続距離は350km程度で、それ以上の距離を走る場合は複数回の充電が必要です。
このため、長距離移動では事前に充電スポットの確認が不可欠で、移動時間も大幅に増加することを考慮する必要があります。
充電時間はどのくらい?
リーフの充電時間は充電方式によって大きく異なります。急速充電の場合、40kWhモデルで約40分、62kWhモデルで約60分で80%まで充電できます。
一方、家庭での普通充電では、3kW充電器の場合、40kWhモデルで約16時間、62kWhモデルで約24時間半かかります。
6kW充電器を使用すると、それぞれ約8時間と約12時間半まで短縮できますが、季節や気温によって充電時間は変動します。
このため、日常的な使用では夜間の充電を基本とし、長距離移動時は急速充電を組み合わせた計画的な充電が必要となります。
まとめ
日産リーフは、電気自動車として先駆的な存在ですが、いくつかの重要な課題と注意点があります。
バッテリーに関する問題が最も深刻で、3〜4万km走行で劣化が目立ち始め、交換費用は40kWhモデルで143万円、62kWhモデルではさらに100万円高くなります。
また、寒冷地では性能が著しく低下し、航続距離も大幅に減少します。
購入時は、バッテリーの状態を示すセグメント表示の確認が重要で、1セグメント減少するごとに約8%の容量低下を意味します。
また、ZESP3への移行で急速充電費用が上昇したため、自宅充電設備の整備が推奨されます。
長距離移動では、40kWhモデルで250〜300km、e+モデル(62kWh)でも350km程度の実用航続距離となり、計画的な充電が必要です。
充電時間は急速充電で40〜60分、普通充電では8〜24時間半かかります。
高く売るためには、ノーマルな状態への復元、3社以上での査定依頼、充電ケーブルなどの付属品完備が重要なポイントとなります。