「トヨタノアを購入して後悔したことは?」
「ノアを購入する際の注意点とは?」
トヨタノアは人気のミニバンですが、アダプティブハイビームシステムのオプション設定や、8人乗り仕様の制限、内装の質感など、いくつかの課題が指摘されています。
また、ハイブリッド車は通常のガソリン車と比べて約35万円高額になるため、購入時の予算計画も重要です。
本記事では、トヨタノアの購入前に知っておくべきポイントや、実際の使用における注意点、さらには将来の売却時の準備まで、詳しく解説していきます。
これからトヨタノアの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ノアを購入して後悔したこと
ノアを購入する際に知っておきたい「後悔ポイント」をご紹介します。
ガソリン車は中低速トルクが弱く、発進時の力強さに欠ける
ガソリン車は中低速域でのトルクが弱く、発進時の力強さに欠けることがあります。
その理由は、ガソリンエンジンの特性にあります。ハイブリッド車と比べると、低回転域での力強さが劣るのです。特に街中での発進や加速時に、もたつきを感じることがあります。
具体的には、「とにかくギヤを下げてうなる割に加速しない」「上り坂でもうなって減速するくらいパワーがない」といった声が聞かれます。
これは、エンジンの排気量が2.0Lと比較的小さいことも影響しています。
前席にボックスティッシュを置くスペースがない
車内での快適性を重視する方にとって、ボックスティッシュの置き場所がないことは不便です。
助手席前方のオープントレイは段差があり、ボックスティッシュが収まりにくい設計となっています。
アッパーボックスやグローブボックスにも収納できず、特に花粉症の方は困ってしまいます。
一部グレードでは助手席シートバックにティッシュポケットが用意されていますが、運転席からは取り出しにくく、実用性に欠ける面があります。
トーションビーム式を採用しているため、後席の乗り心地に突き上げ感がある
乗り心地にこだわる方には、リアのトーションビーム式サスペンションが気になるポイントです。
このサスペンションは構造がシンプルで製造コストを抑えられる利点がありますが、段差を乗り越える際に後席で突き上げ感を感じやすい特徴があります。
特に後部座席に乗ることが多い家族連れにとっては、長距離ドライブでの疲労増加につながる可能性があります。
高級感のある乗り心地を求める方には、独立懸架式のサスペンションを望む声も多いようです。
8人乗りが必要な場合、上級グレードのS-Z/Zが選択できない
大人数での移動を考える方にとって、上級グレードで8人乗りが選べないことは大きな制約となっています。
S-ZとZグレードは7人乗り専用設定のため、8人乗りを希望する場合は装備の少ない下位グレードを選ばざるを得ません。
また、ハイブリッド車の8人乗りは2WDのみの設定で、E-Fourを選択できないという制限もあります。
家族が多い方や、時々大人数で乗る機会がある方には、グレード選択の幅が狭まってしまう点が悩ましいところです。
2列目のセンターコンソールやカップホルダーの質感が低く、全体的に安っぽい
高級感のある内装を期待する方にとって、2列目周りの作りは少し物足りない印象があります。
特にセンターコンソールやカップホルダーの素材感は、価格帯から期待される品質には届いていないと感じる方も多いようです。
内装の質感は、長く使用する車の満足度に大きく影響する要素です。
競合車と比較すると、細部の作り込みや素材の選定において、さらなる向上の余地があると言えるでしょう。
ノアを購入する際の注意点
ここでは、ノアを購入する際に注意すべきポイントについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ハイブリッド車は通常のガソリン車と比べて約35万円高額
トヨタ・ノアのハイブリッド車を検討する際、価格差が大きな悩みとなります。
ガソリン車と比べて35万円ほど高額になるため、初期投資の負担が気になるところです。
しかし、この価格差は実質的には22万円程度まで縮まります。
これは、ハイブリッド車が自動車重量税と自動車税環境性能割が非課税となるためです。
さらに、実燃費がガソリン車より約5割も優れているため、長期的に見ると維持費を抑えることができます。
ガソリン価格150円、年間走行距離1万kmで計算すると、年間約3.5万円の燃料費を節約できるため、5-6年程度の使用で価格差を回収できる計算になります。
走行距離が多い中古車は価格が安くても、将来的な整備費用が高額になる
走行距離が10万キロを超える中古ノアは、価格が35万円程度まで下がるため魅力的に感じますが、将来的な整備費用を考慮する必要があります。
これは、10万キロ超えの車両では、メーカー保証が切れており、ステアリングやエンジン、エアバッグなどの重要部品が交換時期を迎えるためです。
実際の整備費用は、エンジンオイル交換やオイルエレメント交換、ファンベルト交換など、定期的なメンテナンスが必要となり、年間で20万円以上かかるケースもあります。
そのため、購入時の価格だけでなく、将来的な維持費も含めて検討することが重要です。
事故歴や水没歴など、車体に大きなダメージを受けていないかの確認
アを購入する際、事故歴や水没歴の確認は非常に重要です。これらの問題は車の安全性や価値に大きく影響するため、慎重に調べる必要があります。
まず、車の外観をよく観察しましょう。ボディのゆがみや色の違い、溶接跡などは事故歴の兆候かもしれません。
また、車内の匂いや、シートベルトの変色、エアコンからの異臭は水没の可能性を示唆します。
次に、車の点検記録簿を確認することをおすすめします。これには車の整備履歴が記録されており、大きな修理や部品交換の痕跡を見つけることができます。
さらに、プロの査定を受けることも有効です。経験豊富な査定士は、一般の人では気づきにくい細かな痕跡を見つけることができます。
ノアを高く売るポイント
ノアを高く売却するためには、売却前の準備が重要です。準備すべきポイントは以下の3つです。
- 内外装を入念にクリーニングする
- 整備記録簿や取扱説明書などの書類を用意する
- 社外パーツを純正パーツに戻しておく
これらの準備を怠ると、査定額が下がる可能性があるため注意が必要です。
内外装を入念にクリーニングし、できるだけ綺麗な状態に整える
愛車を高く売却したい方にとって、クリーニングは最も重要な準備作業です。
シートやフロアマットの汚れは、専用の洗剤で丁寧に洗浄し、オゾン発生器による消臭と除菌も効果的です。
特に気を付けたいのは、インパネ周りのほこりや細かな汚れで、ぞうきんやマイクロファイバークロスで水拭きや乾拭きを行います。
エアコンの吹き出し口は綿棒を使って丁寧に清掃し、ドリンクホルダーの汚れも見落とさないようにしましょう。
最後に全体を掃除機でクリーニングすることで、プロ級の仕上がりになります。
整備記録簿(メンテナンスノート)や取扱説明書などの書類を全て用意する
中古車の売却価格を左右する重要な要素として、整備記録簿の存在があります。
この記録簿には、これまでの点検整備の履歴が記載されており、適切なメンテナンスを行ってきた証明となります。
特に定期点検の記録や部品交換の履歴は、車の状態を証明する重要な情報となるため、記録簿がない場合は査定額が大幅に下がってしまいます。
また、取扱説明書や保証書などの付属書類も、車の価値を高める重要な要素となりますので、書類は全て大切に保管しておく必要があります。
社外パーツを装着している場合は、できるだけ純正パーツに戻しておく
社外パーツを装着した車両は、査定時にマイナス評価となることが多いため、売却前には純正パーツに戻すことをお勧めします。
これは、ディーラーが純正パーツを好む傾向があり、社外パーツが付いた状態では買取を断られる可能性もあるためです。
特に灯火類や排気系のパーツは、保安基準への適合性が問われるため、純正品に戻しておくことで、スムーズな売却につながります。
純正パーツを保管しておくことは、将来の売却を考える上で重要な判断となります。
ノアに関するよくある質問
実際の燃費はどのくらいですか?
ノアの実燃費は、カタログ値よりも低めの数値となります。
ハイブリッド車の場合、カタログ値では23.4km/Lとされていますが、実際の走行では17〜18km/L程度となります。
一方、ガソリン車は、カタログ値の15.1km/Lに対して、実際は11〜12km/L程度です。
これは、エアコンの使用や走行状況、乗員数などによって大きく変動するためです。
ただし、高速道路での巡航時には20km/L以上の燃費も期待でき、街乗りと比べて燃費性能が向上します。
駐車は難しいですか?
ノアは大きな車体ながら、意外と駐車がしやすい特徴があります。
全方位的な視界の良さと四隅を掴みやすいボディ形状により、コンパクトカーよりも駐車操作が容易です。
さらに、アドバンストパークという駐車支援システムを搭載しており、スイッチ操作だけで自動的に駐車できます。
ただし、運転席からボディ後端までの距離が長いため、バック駐車時は慣れが必要です。
また、システムを過信せず、周囲の安全確認は欠かさないようにしましょう。
後部座席は快適ですか?
ノアの後部座席は、特に2列目の快適性が高く評価されています。
7人乗りモデルでは、2列目にキャプテンシートを採用し、最大745mmものスライド量を確保しています。
シートクッションも充実しており、長時間の移動でも疲れにくい設計となっています。
また、室内幅が1,295mmと広く、隣の人との距離も気にならない空間を確保しています。
3列目シートは、大人が短時間であれば座れる程度の快適性を備えていますが、主に子供用や緊急用として考えるのが適切でしょう。
まとめ
トヨタ・ノアは、ミニバンとして人気の高い車種ですが、購入や維持、売却に関して様々な注意点があります。
購入時の主な課題として、ハイブリッド車は通常のガソリン車と比べて35万円ほど高額であり、アダティブハイビームシステムが上級グレードでもオプション設定に留まっているなどの制約があります。
また、8人乗りが必要な場合は上級グレードが選択できないという制限もあります。
使用面では、前席にボックスティッシュを置くスペースがないことや、リアサスペンションの乗り心地に突き上げ感があるなど、実用性や快適性に関する課題が指摘されています。
特に2列目のセンターコンソールやカップホルダーの質感が低いという指摘もあります。
売却時には、内外装の丁寧なクリーニングや整備記録簿の保管、純正パーツへの戻しなど、適切な準備が査定額に大きく影響します。
また、実燃費はカタログ値より低めとなりますが、駐車のしやすさや後部座席の快適性など、使い勝手の良さは高く評価されています。