「エクストレイルを購入して後悔したことは？」
「エクストレイルの購入を検討しているけど大丈夫かな？」
このように、エクストレイルの購入を考えている方の中で、不安を感じている方は少なくありません。
エクストレイルは人気のSUVですが、実燃費と維持費、車体の大きさ、価格の妥当性など、購入後に様々な後悔の声が聞かれます。
特にe-POWER専用モデルとなった現行型は、価格も360万円から533万円と高額になっています。
本記事では、実際のオーナーの声をもとに、エクストレイル購入前に知っておくべきポイントと、後悔しないための選び方について詳しく解説していきます。
これからエクストレイルの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
エクストレイルを購入して後悔したポイント
エクストレイルは人気のSUVですが、購入後に後悔するポイントがいくつか挙げられています。
ここでは、エクストレイルを購入して後悔した5つのポイントについて詳しく解説していきます。
燃費性能の現実
エクストレイルの実際の燃費は、カタログ値と大きく異なることが多いのが現状です。
カタログでは2WDモデルで19.7km/L、4WDモデルで18.3〜18.4km/Lとされていますが、実際の街乗りでは12〜14km/L程度しか出ないことがほとんどです。
この差は、気温や乗車人数、走行状況などの外的要因が影響していると考えられます。
特に冬場は暖機運転や暖房の使用で燃費が悪化しやすく、また市街地走行では頻繁な発進・停止により効率が落ちてしまいます。
結果として、想定以上の燃料費がかかることになり、月々の維持費の増加につながっています。
運転のしづらさ
全長4,660mm×全幅1,840mm×全高1,720mmというボディサイズは、日常的な運転において大きな課題となっています。
特に都市部の狭い道路や立体駐車場では、取り回しに苦労することが多いのが実情です。
全幅が1,840mmあるため、幅1,850mm以下の立体駐車場への出入りはぎりぎりとなり、運転に慣れていない方や身体の小さい女性ドライバーにとっては特に扱いが難しい車両となっています。
3列目シートの実用性
7人乗りモデルの3列目シートは、実用性の面で大きな課題があります。
シートクッションが薄く、足元空間も狭いため、大人が快適に座ることは困難です。
また、3列目への乗り降りも開口部が狭く、高齢者や体格の大きな方には不向きです。
実際のところ、3列目シートは緊急用や子供用として割り切って考える必要があり、日常的な使用には適していません。
価格高騰の問題
最新モデルは大幅な価格上昇が行われ、エントリーグレードでも約31万円、他グレードでは25万円程度の値上げとなっています。
基本価格は351万円から始まり、上位グレードでは475万円を超える設定となっており、同クラスの競合車種と比較しても割高な印象は否めません。
この価格帯では、より上級クラスの車両も選択肢に入ってくるため、コストパフォーマンスの面で疑問を感じるユーザーが増えています。
予期せぬ修理費用
エクストレイルは、予期せぬ修理や不具合による出費が発生するケースが報告されています。
特に電気系統のトラブルやCVTの不具合など、高額な修理費用が必要となる故障が起こることがあります。
これらの修理費用は保証期間外の場合、所有者の大きな負担となります。
また、e-POWERシステムは比較的新しい技術であるため、長期的な信頼性についてはまだ未知数な部分が多いことも懸念材料となっています。
エクストレイルを購入する際の注意点
エクストレイルを購入する際に必ずチェックしておきたい「3つの注意点」をご紹介します。
4WDの価値
エクストレイルの4WDモデルは中古市場での需要が高く、リセールバリューも安定しています。
4WDモデルは新車価格が2WDより高いものの、5年後でも50-55%程度の残価率を維持することができます。
これは、エクストレイルの購入者の約8割が4WDを選択している実績からも、その価値の高さがうかがえます。
特にアウトドアでの使用や雪道走行のニーズが高い日本では、4WDの実用性が評価され、中古市場でも人気が継続しています。
そのため、将来の売却を考えると、価格が高くても4WDモデルを選ぶことをおすすめします。
車両状態の確認
エクストレイルの中古車購入時には、走行時の状態を入念にチェックすることが重要です。
まず試乗で異音や振動がないか、エアコンやナビなどの電装系が正常に動作するかを確認します。
特にハンドル操作時の違和感や異常な振動、ブレーキの効きが悪い場合は、足回りやブレーキ系統に重大な問題がある可能性があります。
また、アウトドアでの使用が多い車種のため、下回りのサビや劣化も重点的にチェックする必要があります。
購入前には必ず整備記録を確認し、定期的なメンテナンスが行われているかも確認しましょう。
シート構成の選択
エクストレイルの5人乗りモデルは、広い荷室スペースと豊富なグレード展開が魅力です。
一方、7人乗りモデルは3列目シートが非常に狭く、大人が快適に座ることは困難です。
3列目の足元空間が限られており、長時間の乗車には適していません。
また、3列目を使用すると荷室容量が約140Lまで減少してしまいます。
そのため、7人乗りは緊急用として割り切って考える必要があります。
普段は5人以下での使用が多い場合は、荷室の使い勝手が良く、グレード選択の幅が広い5人乗りモデルがおすすめです。
エクストレイルを高く売るポイント
走行距離や売却のタイミング、複数業者での査定、内外装のメンテナンスなど、ちょっとした工夫で査定額を大きく引き上げることが可能です。
ここでは、エクストレイルをより高値で売却するための具体的な方法について詳しく解説します。
走行距離と売却のタイミング
エクストレイルの売却は、走行距離が10万km以内がベストのタイミングです。
これは、10万kmを超えると査定額が大きく下がる傾向にあるためです。
特に7万km付近までは比較的高値で売却できる可能性が高く、8万kmを超えると急激に価値が下がっていきます。
また、車検残があるタイミングでの売却も有利です。
具体的には、車検が1年以上残っている場合、査定額に10万円程度のプラスになることもあります。
そのため、次回の車検を前に売却を検討するのがおすすめです。
複数業者で査定を受ける
エクストレイルの買取査定額は、買取店によって大きな差が生じることがあります。
同じ車両でも、買取店によって10〜20万円もの価格差が出ることは珍しくありません。
これは各買取店の在庫状況や地域性、販売戦略によって査定基準が異なるためです。
そのため、最低でも3社以上の買取店で査定を受けることをおすすめします。
最近はオンライン査定も一般的になっており、手軽に複数の査定額を比較できます。
より高額での売却を実現するためには、できるだけ多くの買取店で査定を受けることが重要です。
内外装のメンテナンス
エクストレイルのような SUV は、アウトドアやレジャーでの使用頻度が高いため、内外装の状態が査定額に大きく影響します。
特に重要なのは、定期的な洗車とシートの清掃です。
外装は月1回程度の洗車を行い、特に下回りの泥や汚れは丁寧に落とすことが大切です。
内装は、シートやフロアマットの汚れを放置せず、こまめに掃除機をかけることをおすすめします。
また、革シートの場合は専用のクリーナーでケアを行い、ダッシュボードなども定期的に拭き掃除することで、高評価につながります。
エクストレイルに関するよくある質問
エクストレイルのエンジンオイル交換時期と交換量は？
エクストレイルのエンジンオイル交換時期は、通常使用で1年または15,000km、シビアコンディションでは半年または7,500kmが目安です。
交換量は、オイルのみの場合で約3.6L、オイルフィルターも同時に交換する場合で約3.8Lです。
例えば、日産のメンテナンスノートでは、通常使用時には1年または15,000kmごとの交換を推奨しています。
一方で、砂利道や未舗装路を頻繁に走る場合や短距離走行が多い場合は、半年または7,500kmごとの交換が適しています。
また、エクストレイルのエンジン型式によっても若干の違いがありますが、多くのモデルでオイルのみ交換時は約3.6L、フィルター同時交換時は約3.8Lが必要です。
ガソリン車とハイブリッド車ではどちらが維持費が安いですか？
ハイブリッド車のほうが燃料代や税金面で維持費が安い場合が多いですが、購入価格やバッテリー交換費用を含めると、総合的なコストは使用状況によります。
例えば、エクストレイルの場合、ガソリン車の年間ガソリン代は約15万円ですが、ハイブリッド車では約7.9万円と半分程度に抑えられます。
一方で、ハイブリッド車は購入時の価格が高く、バッテリー交換には数十万円かかることもあります。
エクストレイルの車検費用はどの程度必要ですか？
エクストレイルの車検費用は、約6万円から12万円が相場です。ディーラーや整備工場、車の状態によって費用が変わります。
例えば、エクストレイルの法定費用には、自賠責保険料（約17,650円）、重量税（約24,600～32,800円）、印紙代（約1,800円）が含まれます。
これに加えて、整備費用としてディーラーでは4～8万円程度、整備工場では3～6万円程度かかることが一般的です。
総額では、ディーラーで10～14万円、整備工場で6～12万円程度になることが多いです。
エクストレイルの中古車価格相場はいくらくらいですか？
エクストレイルの中古車価格は、約20万円から550万円と幅広いです。年式や走行距離、グレードによって大きく異なります。
例えば、2010年式で走行距離14万kmのガソリン車の場合、相場は10万～20万円程度です。
一方で、2022年式のハイブリッド車「G e-4ORCE」では、走行距離3万km以下の場合に300万～500万円程度の価格がつくことがあります。
また、特別仕様車「モードプレミア」などはさらに高額になる傾向があります。
まとめ
エクストレイルは人気のSUVですが、実燃費、運転のしづらさ、価格、3列目シートの実用性、予期せぬ修理費用など、購入後に様々な後悔ポイントがあることが分かりました。
一方で、4WDモデルは高いリセールバリューを維持し、シート構成の選択や適切なメンテナンスによって、長期的な満足度を高めることができます。
エクストレイルは、いくつかの課題はあるものの、適切な選択と準備により、充実したSUVライフを実現できる車両です。
試乗や複数のディーラー訪問を通じて、自分のニーズに最も合ったモデルを見つけ、後悔のない選択をしてください。